高耐久性防食技術


鋼橋やプラント施設等の防食方法には、塗装、溶融亜鉛メッキ、金属溶射等が一般に用いられています。中でも塗装は多用されており、無機ジンクリッチペイントやふっ素樹脂塗料を用いた重防食塗装は、高い耐久性を有する防食方法として広く普及しています。一方、近年、鋼構造物のトータルコストや環境負荷の更なる低減が求められており、耐久性の向上や環境負荷の低い塗装方法の開発が必要とされています。

 


ラストフリーPを用いた重防食塗装

 

鋼橋の外面塗装には、防食下地に無機ジンクリッチペイントを用い、上塗りにふっ素樹脂塗料を用いた「C-5」塗装系が多く採用されています。

当社では、亜鉛アルミニウム合金溶射と同等以上の耐久性を有し、かつ施工が容易な、シリコーン樹脂と亜鉛・アルミニウム粉末を主成分とする「ラストフリーP」(シールドテクス社製)に着目し、鋼橋の外面塗装に多く採用されている「C-5」重防食塗装系のうちの防食下地(無機ジンクリッチペイント)を「ラストフリーP」に置き換えた、重防食塗装仕様を開発しました。

 

※ 本技術は広島化成(株)、(株)シールドテクスとの共同開発 となります。



カップ式塗装

高力ボルト連結部では、長期耐久性の観点から膜厚300μm仕様の「超厚膜形エポキシ樹脂塗料」が採用されています。しかしながら、高力ボルトのナット部や頭部は形状的に塗装が難しく、また、塗布面が鋭角で凹凸が多く塗膜厚の確保が難しいため、防食上の弱点となりやすい部位といえます。

そこで当社は、本部位の塗装品質向上を目的として、塗料メーカーと共同で「六角カップを用いた塗装法」を開発しました。