浮消波提は、消波機能を有する浮体により、入射する波のエネルギーを軽減(反射、攪乱、吸収)させて、漁場や港湾内の静穏化を促進、創出するための構造物です。
●特徴
・海水交換性に優れ、環境に優しい
・現場の工事占有期間が短い
・沖合の水深が深い場所にも設置可能
・移動や撤去が可能で、耐用年数(20~30年)に応じて浮体本体のリプレイスやチェーン交換が可能
●適応施工例
・生け簀など養殖施設における作業性・作業稼働率向上
・生け簀など養殖施設の保護(高波防御)
・船舶航行のための安全確保
・航走波を抑え、競艇場のレース実施率向上
●消波性能/構成
構造形式によって消波性能が期待できる周期帯が異なります(図1)。
浮体、係留チェーン、アンカーで構成されます(図2)。
図1.形式毎の性能曲線(例)1)
図2.浮消波堤の構成 2)
参考文献
1)浮体式防波堤および浮体式消波提の設計・施工マニュアル(案)
2)浮消波提(パンフレット)日本浮消波提協会