ダンパーブレース


ダンパーブレースは,一般に「制震ブレース」や「座屈拘束ブレース」と呼ばれる制震デバイスの1つで,軸降伏型の鋼材ダンパーに分類されます。ダンパープレースは,常時やレベル1地震時には弾性部材として機能し,レベル2クラスの大規模地震時には予め設定された値(=降伏軸力)を超える軸カが作用すると,ダンパーとして機能する鋼材(芯材)が降伏して塑性変形を起こします。

 

芯材は軸圧縮時の座屈を防ぐ部材で拘束されており,引張・圧縮両方向の安定した繰返し塑性変形により高い履歴減衰性能が得られる仕組みとなっており、この履歴減衰により地震エネルギーが吸収され,橋梁の主要部材に生じる作用力を大幅に低減することができます。ダンパーブレースの採用により,従来の耐震補強設計に比べて,必要な耐震性能を効率的かつ経済的に達成することが可能となりました。2004年に広島県が新設した王渡橋(鋼上路式ローゼ橋)に48本が採用され,橋梁に適用した日本で最初の制震ブレースとなりました。その後は,2006年以降,既設橋の耐震補強向けとして採用が急増しており多数の橋梁に採用されています。